腸内菌叢のしらべ方
制作年月 1975年11月
時 間 16分
あらすじ 今では、私たちの腸内に棲む腸内細菌のことは誰でも知っていますし、私たちの健康との関係や、その遺伝子解析による研究も進んでいます。しかし、かつては腸内の嫌気性環境に棲む細菌は培養が難しく、その実態は謎だったのです。この作品は、研究の黎明期、光岡知足先生が開発した腸内細菌の培養同定法を自ら紹介したものです。プレートインボトル法、嫌気性グローブボックス法など嫌気性培養法は、これ以降の腸内フローラ研究を開拓し、推進しました。

中谷林太郎先生は、当時、この映画を見て、コメントを寄せられました。
「近年、臨床医学では、定住細菌フローラの構成細菌、特に弱毒病原性の嫌気性菌による感染例が増加し、問題となっている。臨床検査室で嫌気性菌を培養同定し、診断治療に結びつけることはたいへん大事なのであるが、その操作の煩雑さのため、敬遠されがちであった。 光岡知足博士の研究開発による腸内フローラの培養同定法は、単に強毒病原菌の分類だけが目的ではなく、定住菌を定量的に分類する画期的な方法である。 本映画では、その方法の全課程、すなわち、検査材料の扱い方から、菌種同定に至るまで懇切簡単に紹介されているので一目にして、理解ができる。本法を臨床細菌検査へ取り入れて同定を簡略化することも容易であろう。また、プレートインボトル法や嫌気性グローブボックス法の専門的な手法も見てよく分かる場面として見事に描写されている。正統的分類学に根ざした光岡法がこのようにまとめられたことは、教育・研究のみならず、臨床細菌検査への応用面からみても誠に意義深い。本映画の企画と完成に心からの賞賛のことばを送りたい。」
受賞歴
企 画 ミヤリサン株式会社
監 修 光岡 知足 (理化学研究所主任研究員)
  ※企画社名、監修・指導学者の所属・肩書き等は完成当時のものです。
スタッフ 演出:中尾寛治
脚本:光岡知足
研究:光岡知足
解説:光岡知足
撮影:西山文夫 / 長谷川高久
制作:武田純一郎