耐性菌に挑む 〜耐性伝達の仕組み〜
制作年月 1985年4月
時 間 32分
あらすじ 抗生物質の発見と種々の抗菌剤の開発により、病原菌を制圧し、感染症に勝利するかにみえた近代医療の前に立ちはだかったのは、抗菌剤の効かない薬剤耐性菌でした。

1950年以降、広範囲に出現してきた耐性菌。それも突然変異よりもはるかに高い出現率で、作用機作の異なる複数薬剤に対する耐性菌が、臨床から分離されてきたのです。なぜこのような多剤耐性菌が蔓延するのか。

群馬大学微生物学教室の三橋進教授の研究を追って、当時の実験を再現しながら、R因子による耐性伝達の発見、さらにトランスポゾンの解明など、耐性遺伝子の伝達のしくみを紹介していきます。

R因子を伝達する細菌どうしの接合現象は顕微鏡撮影によって、この映画で初めて動きのある映像としてとらえられました。
受賞歴 1986 科学技術映画祭 長官賞

日本医師会推薦
企 画 杏林製薬株式会社
監 修 三橋 進 (群馬大学名誉 教授)
学術指導 原田 賢治 (エピゾーム研究所)
橋本 一 (群馬大学医学部 教授)
平井 敬二 (群馬大学医学部)
伊豫部 志津子 (群馬大学医学部 助教授)
井上 松久 (群馬大学医学部 助教授)
※企画社名、監修・指導学者の所属・肩書き等は完成当時のものです。
スタッフ 演出:渡辺正己
脚本:渡辺正己
撮影:長谷川高久
研究:浅香時夫 / 石崎美知子
解説:鈴木瑞穂
制作デスク:轟泰行
制作:郡司良 / 内山崇